楽山人の第2号会報

2回目となった楽山人の集いが、8月18日に行われ、今回も会報を発行し、オンデマンド印刷で100部を刷った。多くの人に読んでいただきたいので、またブログからダウンロードできるようにしました。

今回はわたくし、村谷が執筆を担当致しました。ブログの内容と重複している部分もありますが、本人なのでご了承ください(笑)

RSJ_Vol.2 <-クリックするとPDFファイルが開きます。見られない場合は、AdobeReaderをインストールしてください。

今回は、「里山資本主義」の紹介と、具体的なイメージについて。また、エコストーブ製作と試し焚きを行ったのでその様子。また、エコストーブがもたらす可能性のある素敵な未来について書いてみました。

印刷と再配布も自由です。是非読んでみてください。

そうそう、エコストーブが実に好評で、話を聞いて是非ワークショップに参加したい!とおっしゃる方が後を絶ちません。しばらくは楽山人でエコストーブ作りを続けますので、興味のある方はお気軽にご参加ください。

次回の楽山人の集いは、9月1日(日)の午後、上名栗の湯ノ沢地区で行います。詳しくはお問い合わせください。ではどうぞよろしく♪

一斗缶エコストーブをロケットストーブに改造

先日作った一斗缶エコストーブを、ロケットストーブに改造してみた。

製作直後の試し焚きでいい気になっているところ(笑)この後ストーブが大変なことに・・・

まずは製作過程から。

上の写真のようにうまくいっていた一斗缶エコストーブを解体して、27Lのペール缶の中に組み込んだ。これは一斗缶の底を抜いて、縦にカットして四角形を三角形にしてボルトで留めたが、とっても大変だったので、もうやりたくない(笑)この元一斗缶の部分が「ヒートライザー」となるわけだ。ここは断熱した煙突となり、熱が強烈に上昇していく重要なパーツ。

次は、排気用の煙突孔を開けて、100mの煙突を取り付けるためのエビ曲を接続。内側に余裕がないので、外側に切り開いて針金で固定する。

断熱材はパーライト。ヒートライザー部分は上まで詰めるが、外側のペール缶内部にも排気孔の下まではパーライトを詰めた。

一斗缶の上に付けていたフタをヒートライザーのフタとして再利用。まぁ、パーライトがこぼれなければいいっていう程度だ。特に重要なパーツではない。

重要なのは、ヒートライザーの高さと、ペール缶を閉じたときの隙間の間隔だが、ここは1cm~2cm程度になっている。

ペール缶のフタを取り付けて付属の金具で固定した。

ペール缶内部の気密度を高めようと、耐火パテなるモノを買ってきて、排気孔をふさいでいるところ。

焚口の方も、耐火パテで隙間をふさいでみた。

排気用の長い煙突を取り付けて完成!とても美しい仕上がりに満足w さぁ、早速試し焚きだ!

焚きはじめたところ、焚口から吸い込みはまずまず。ヒートライザー部分の長さが短いので心配していたが、ヒートライザーで上昇した熱はペール缶上部を熱して、排気はペール缶内部から排気孔を通り、外部煙突から無事に排気された。ちゃんとロケットストーブとして機能している。

しかし、ペール缶は見事に焼けていく。塗装が溶けて黒くなる。そして焚口に塗った耐火パテも、ボロボロになって剥がれてしまった。排気孔部分はまだ温度が低いためか、かろうじて残っている。

やかんを乗せたところ、ちゃんとお湯も沸く。鍋で調理も可能なくらい高温になっているので、まずは成功かな。

はい、見事に変色してしまいました。焚口孔のパテはなくなり、ペール缶のハンドル取っ手部分についていたプラスチックも溶けたので取りました。

まぁ、持ち運びは可能なので、エコストーブ製作のワークショップの時にフタを開けて内部構造を説明するのに活躍するでしょう(笑)また、冬の作業や薪狩り時にも暖を取るのに使えるし、調理もできそうなので、田舎の家には一家に一台はあってもいいでしょう!その辺の山に落ちている焚き木で充分に活用できます。

さてさて、今度はもっと大型のロケットストーブを作ってみたいぞ!楽しみは尽きないのであった。めでたし、めでたし(笑)

第2回『楽山人』の集い

今日は松原さん宅にて、第2回の楽山人の集いが行われた。

参加者は8名。最年少は中学2年生のあおちゃん。次世代のメンバーがいるところが、「楽山人」の自慢だ!

「里山資本主義」をベースに、我々の地域の可能性について意見交換した。

・ペレットを作ることができる「ミニ・ペレタイザー」とペレットストーブの短所・長所。薪とペレットのハイブリッドストーブ。ペレットの宅配なども含めた包括的な活用について。

・Cross-Laminated Timber 通称”CLT”という新しい集成材の可能性や製造時に発生する木屑・端材を使ったバイオマス発電について

・幼児・老人・障碍者が一緒にいる施設に併設するCafe Restrant(社交場)では、地元民が作った野菜などを使った食事を提供し、同時に施設の食事も賄う。足りない食材や生活用品は、地元民が立ち上げた共販会社が宅配してくれる。といった、地域で物やお金が循環する仕組み(閉鎖的ではない)の可能性について。

といった真面目な話もしつつ、話だけでは終わらせてはつまらない。ということで、ペール缶で作るロケットストーブ。通称「エコストーブ」の製作もしてみた。

ペール缶を2段重ねたエコストーブは、依然作った一斗缶エコストーブよりも高さが取れるので強力なドラフトが得られ、煙突効果は抜群だ。

エコストーブの名前のとおり、ちょっと山に落ちている杉の葉と枝を拾ってくれば、2合の炊飯には十分。もちろん火力も十分あり、20分ほどでグツグツと煮えてくる。蒸気が出始めてから1~2分で火から下し、20分蒸らして完成。

やはり、このストーブの最大の魅力は燃費の良さだろう。日本の国土の70%は山間部。その山に入ってちょっとだけ枯れ枝を拾って来れば、日々の炊事は賄えてしまうのは間違いない。しかも、山間部の人口は少ない。おそらく有り余るエネルギーがそこにあるということだ。

一方、都会での利用も可能性はあると思う。このストーブは燃費が良いだけでなく、燃焼効率も良いようで、あまり煙がでないのだ。投入した木が十分に燃焼して効率的に熱エネルギーになっている。もちろん、煙が出ないわけではないし、匂いだってする。しかし、それが許される場所は、山間部以外にもあるはずだ。燃料のことにしても、都会でも公園はあるし、燃えるごみを使うということも考えられるだろう。

さらに言えば、日本人はこういったものを上手に改良するのは得意なはずだ。そういった改良が進めば日本中で活用できる可能性があり、その結果、エネルギーの基になる、原油・天然ガス・ウランなどの輸入を減らす可能性だってあるかもしれない。

もっと言えば、その技術を海外に提供して拡大していていけば、エネルギーを巡る世界の情勢を変えることができるかもしれない。

それを「楽山人」がやろう!なぁんて事を言っているのではないが、我々のような人間は、実は日本中にいっぱい存在して、楽しく活動を始めているのも事実なのだ。

だから、こんな活動をする人間を増やしていくと、知らない間に世の中は変わってしまうかもしれない。

20年前には誰もが携帯電話を持っている世の中が来るなんて想像もつかなかったし、インターネットがこんなに世の中を変えてしまうとも思わなかった。それと同じように、今放置されている山が、エネルギーの宝の山だった事を知らなかったなんて「昔の人は無知だったよね」なんて言われるのかもしれない。

そんな可能性を感じる楽しい一日となった。

今日も失敗せずにお米が炊けたが、おこげもできないのはちょっと残念かも。。。松原さんの奥さんが作ったラタトゥーユと共に美味しくいただきました。ご馳走様でした。

エコストーブで炊飯

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エコストーブに「かまどさん」を使って、ご飯を炊いてみた。

燃料は薪割りの時に出たナラの皮だ。

T曲のフタについては、外した方が空気の流入量が増えるので強火向け、ちょろちょろ焚きたいときはフタをするという、火力調整で使えそう。

熱いのでペンチなどを使うと便利。

15~20分ほどでかまどさんからプツプツと米の炊ける音がしてくる。上蓋の穴から湯気が出てきたら1~2分で火からおろす。

ガスのように安定した火力ではないので、キッチンタイマーを使って計るわけにはいかない。

そこは音を聞いて、目で見て判断するしかないが、昔から炊飯とはそういったものだったろう。

後は経験が上手に飯を炊いてくれるということだ。

火から下して20分ほど蒸らして完成!

なんだか上手く炊けた様子。

火加減によってはおこげもできるかまどさん。今日はどうかな?

今日はおこげなし。

普通に上手に炊けてしまった(笑)

誰が炊いても上手に炊ける「かまどさん」のおかげです。

電気やガスが止まっても、炊飯は間違いなくできることがわかって安心した。

火を熾したり、火加減や炊き具合に注意を払うのは面倒だけど、それはそれで楽しいことでもあるんよな。

便利さと楽しさと両方を手にすることができる暮らしというのは、とても豊かなんだと思ったのでした。

初めてのウクレレ購入

8月9日にAmazonにて、初めてのウクレレを購入。

先日、ウクレレ工場見学に行った「三ツ葉楽器」製造の「Famous FS-9LN」とウクレレストラップ。

FS-9LNは、ソプラノサイズでロングネック。トップはマホガニーの単板だ。

森沢さんからお借りして1か月ちょっと弾いていたのは、同じFamousのFS-5だった。こちらはソプラノサイズで標準ネック、トップはコア材の合板。これが良く鳴るウクレレだった。

それと比較してFS-9LNを弾いたときに全然鳴らなくて驚いた。トップの素材がコアとマホガニーという違いがあるため、マホガニーの方が甘い音というか、おとなし目の音になるとは思っていたが、これほどとは・・・。

ウクレレの材料は天然の木材だ。ということは、1個1個出来上がりに個性が出るってこと。だから、同じ型番のウクレレだったとしても、良く鳴るものと鳴らないものができてしまう。

それはそれで魅力なのだが、三ツ葉楽器はなるべく品質を揃える様に努力しているそうだ。だから、私のような初心者でも安心してネットで購入できるというわけだ。

だが、FS-9LNが鳴らない。鳴らないといっても、当然ちゃんと弾けるし音も出る。ただ、良く鳴るウクレレと比較してどうかというはなしだ。

翌日、ヤナギコーヒーに持って行って皆にも弾いてもらった。

すると、理由がちゃんとあった。新品のウクレレっていうのは、良く弾きこまれたウクレレと比較するとまだ鳴らないとのことだ。

これは、素材の木が初めは振動しにくいからという話だった。音を鳴らし続けると、少しずつ木が振動しやすくなって、音が鳴ってくるわけだ。そのため、新品の楽器をオーディオのスピーカーの前に吊るして置くこともするそうだ。

借りていたFS-5は元々良く鳴る楽器の上、森沢さんからお借りした歴代の初心者達が、例外なくウクレレの魅力に引き込まれていったという歴史を持つ、いわく付きのウクレレなので、相当弾きこまれて鳴りが良いのである。

だから、新品の楽器はよーく弾きこんで育てていかなければならないとの事。FS-9LNもこれから育てていこう。

とはいえ、鳴らないウクレレを弾き続けるのもストレスが溜まってしまうので、とりあえず弦を交換して少しでも鳴るようにしてみた。

交換した弦がこれ。

ghsのH-10 BlackNylon とWorth Stringsのフロロカーボンで出来た弦だ。

まずghsのブラックナイロンに交換してみたが、元々付いていた弦よりはまだ鳴ってくれた。とても一般的な部類の弦なので、良く鳴るウクレレならこれでも十分だろう。

その後、ワースストリングスのフロロカーボンという釣り糸で使われている素材の弦にしてみたら、音量ががらりと変わって驚いた。素材の違いってすごいな。弦の太さもちょっと細くなったので弾きやすい感じだ。しばらくこれでいってみよう。

ガンガン弾いて育てるぞ♪

弦のスペックをメモ

ghs H-10 BlackNylon (520円)

1st:0.025(inch)
2nd:0.032
3rd:0.036
4th:0.028

Worth Strings クリアフロロカーボン Medium (1260円)

1st:0.0205(inch)
2nd:0.0260
3rd:0.0291
4th:0.0224

※ワースストリングの弦の方が値段が高いが、弦の長さが長く2セット分取れるため、実質は630円とそんなに違いはない。

一斗缶エコストーブのテストばーにんぐ

ヤナギコーヒーにて、楽山人の皆さんと炎天下でテストしてみた。着火は簡単だ。キャンプの火おこしで苦労する方にお勧めかも。焚き付けが勝手に燃えてく感じかな。

しばらくすると、煙突への吸い込みが強くなるので、焚口からの煙はなくなる。熱がほとんど上の煙突へ向かうわけだ。そうなれば、煙突上部での炊事が可能になる。投入する木の量は少ないのに、結構火力が強い。お湯を沸かしたり、ご飯を炊いたりするのには十分だろう。

夕方、場所を移動して松原さん宅でも客人に披露。お湯を沸かしてみた。

薬缶いっぱいに水を張っているのに、10分~15分もあればお湯が沸くかな。しかも、投入したのは木端だけ。本当に燃費が良い。

薪ストーブを13シーズン焚いてきているが、この燃料効率には大変驚かされる。電機やガスが止まっても、薪ストーブで炊事ができると思っていたが、このロケットストーブの効率を知ってしまうと馬鹿らしいくらい無駄な気がする。

毎日の炊事のエネルギーは、ちょっと山に柴刈りに行けば簡単に手に入るってことだ。これは年をとってもやっていけるレベルといえる。画期的だな。まったく素晴らしい。

薪ストーブユーザーの友達にも試してほしい。来シーズンの薪狩りには必ず持って行って皆に披露することにしよう。

そういえば、ヤナギコーヒーに来ていた入間市の奥様達が、とても感心してくれて、是非ワークショップを開いて作り方を教えて欲しいって!まったく、このエコストーブの威力はすごいな♪

炊事用のエコストーブを作ってみた

里山資本主義」に感銘を受けて、早速エコストーブを作ってみた。

エコストーブといっても、一般的にはロケットストーブと言った方が通りがよいだろう。

ペール缶などで作る方が本格的だが、一斗缶が余っていたので、せんべい缶と組み合わせて作った。

作り方はネットにゴロゴロあります。参考にしたのはここ->

煙突とパーライトはホームセンターで購入。3千円位。

煙突のつなぎ目に苦労したが、製作時間は1時間~2時間もあればできてしまう。

ただ、猛暑日に作るもんじゃないね、汗が止まらないよ。今日は朝9時で31度だってさ。。。

しかし、作ったものは試してみたい!ということで、午後は仲間のところに持って行って試し焚きをしてみよう。

はい、馬鹿と言っていただいて結構です。自覚してますから(笑)

これは楽山人のバイブル的な本だ!

楽山人の一人、長谷川さんが紹介してくれた本。仲間内で回し読みするつもりだったが、これは買って持っていた方が良いという松原さんの意見にしたがい、とりあえず3冊購入。順番を待たずに読み始めた。

里山資本主義 日本経済は「安心の原理」で動く (角川oneテーマ21) [新書]
amazon->

今半分ほど読み進めてきたが、これは素晴らしい本だ。すべての日本人に読んでほしいが、私の周りで言うと、薪ストーブ仲間に特に読んでほしいな。

「里山資本主義」という言葉は、筆者の造語だが、ようするに「マネー資本主義」で進んできた世界が行き詰まりをみせるなか、別の価値観で動き始めた人々を総称して表している。

これは、マネー経済を否定するわけでもなく、江戸時代の暮らしに戻ろうという話でもない。

ただ、世界の投機マネーに左右される暮らしから、人とのつながり、自然とのつながりの中に、マネー経済とは別の経済だったり、暮らしを創ることで、安心できますよという話なのだ。

特に、過疎の田舎に暮らすものとしては、いままでの中央に搾取され続けてきた田舎の山間部、農村部こそが、これからの価値観の先進地に成り得るという話には勇気づけられる。

早い話、お金に養ってもらうのではなく、山や川、その大地すべての自然に養ってもらう暮らし方だ。そして、今の言葉で言えば、その2つのハイブリッド型の暮らしの提案でもある。

薪ストーブユーザーなら知っている人も多いが、山の木は伐っても森林破壊にはならない。なぜなら、ナラやクヌギなどの炭や薪にしてきた広葉樹は、伐採後1年後には新芽が吹いて新しい木として育ち始める。これを萌芽更新といって、30年もすると元の姿に戻るのだ。

だから、30年後に元に戻るように適切に木を伐っていくことは、何もせずに放置するよりも健康な山造りになる。今の山は人の手が入らないので、光が差し込まない暗い山になってしまっている。暗い山では下草が生えず、雨のたびに地表が削られて、木々の根っこが無残にむきだしとなっている。

そんな山にこそ、これからの先進的なエネルギー、建築材の可能性があり、なによりも、安心があるのだという主張だ。本当に良い本に出会えたと思う。

ちょっとでも気になる人は迷わず読まれることをお勧めします。